更新日 : 2000/05/16
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第1章 ビールのスタイルに関する用語へ
第2章 醸造に関する用語
第4章 テイスティングに関する用語
ビールについて(TOP)へ
神戸で、地ビールを造っている渡邉克彦様(株式会社サッポロ神戸大使館醸造所)の
ご好意により、内容を紹介致します。
【アンバービール/レッドビール】
ラベルにアンバービールとかレッドビールと書いてある米国の地ビールをよ
く見かけるが、これはビールのスタイルをあらわすものでなく、アンバーやレッドを
使うことによって、消費者に香りや味が濃いビールであることをイメージさせるよう
とするもの。マーケティング上の言葉である。
【ウインタービール】
クリスマスや正月など、冬季シーズンにあわせて造られるビール。特に欧米
のものは、アルコール度数が高く、フルボディで、スパイスが加味されていることが
多い。
【ウルビール】
ビールの名前にドイツ語で元祖を意味する“ウル(Ur)”がついているビール。
たとえば、ピルスナー・ウルクエルはピルスナーの元祖。シュパーテン・ウル
メルツェンビールはメルツェンビールの元祖。アインベッカー・ウルボックはボック
ビールの元祖。アイインゲル・ウルヴァイツェンはヴァイツェンの元祖であることを
あらわしている。
【エール】
ビールの歴史の中でもっとも古くからある上面醗酵タイプのビール。
高温で醗酵させるためフルーティーなエステル香をもつが、ドイツ系のエールはエステル香を抑えている。
【オーガニック・ビール】
化学肥料を使わず有機栽培された大麦または小麦の麦芽で造られるビール。
ベルギーのデュポン社やドイツのピンカス・ミュラー社が以前からオーガニック・
ビール造りを熱心に進めており、最近は米国の地ビールメーカーの中にもいくつか関
心を持つところができてきた。
【第3章 ビールの特徴をあらわす用語】
【クラシックビール】
ビール関係の本を読んでいるとよくこの言葉が出てくるが、クラシックビールという
スタイルやジャンルが特にあるわけではなく「伝統的な手法で作られら味わい豊かな
ビール」というような意味を持つ。大手メーカの量産ビールと区別するときに造られる。
【ゴールデンエール/ブロンドエール】
通常、エールの色はダークとされているが、醸造家たちはゴールド色のエールを造る
試みを繰り返してきた。ケルシュやベルギー・ゴールデンエールは、そうした成果の一つ。
また、アメリカン・ペールエールのなかにゴールドやブロンド色のものが多く見られる。
ゴールデンエールはピルスナーに似た明るく爽やかな色合い持ちながらフルーティなアロマ
とフレーバーに富み、味わいが芳醇。アルコール度数の高いものがある。
【スペシャリティ・ビール】
米国ブルーワーズ協会のビアスタイル・ガイドラインによると、スペシャリ
ティ・ビールとは「大麦麦芽以外の(もしくは大麦麦芽に加えて)通常使わないユニー
クな醗酵原料を用いて造ったビールのこと。
通常使わない醗酵原料とは、たとえばメープルシロップ、ポテト、蜂蜜、な
どをさす。米、コーン、小麦はユニークな醗酵原料とはみなされない」としている。
【ダークビール】
ドイツ・ババリア地方で造られるダークなビールの総称。ババリアの伝統的
なビールは、ミュンヘンモルトを主体にブラックモルト、カラメルモルトなど色の濃
い麦芽を混ぜて造る。そのうえ、重炭酸塩の多い硬水で仕込むのでいっそうダークに
仕上がる。ダークビールのことをドイツ語でデュンケル(暗い)ビールという。
【ドラフトビール】
ドラフトとは英語で“汲み出す”こと。ハンドポンプで樽から汲み出してお
客に飲ませるビールを、本来ドラフトビールといった。転じて、樽に詰めたビールを
すべてドラフトビールと呼ぶようになり、さらに、樽には熱処理されていないビール
が詰められていることが多いので、ドラフトビール=生ビールと考えられるように
なった。しかし最近では「樽から汲み出したビールでなければドラフトとは言えな
い。」と主張する人達が、欧米のビール愛好家の中に増えている。
【生ビール】
加熱処理されていないビール。地ビールや米国のクラフトビールの場合、濾
過をしていても目の粗いフィルターを使っているため酵母が生きたまま入っている。
酵母にはビタミン、ミネラル、植物繊維が豊富に含まれているので、非常に健康によ
い。しかし、温度の高いところ、日光や蛍光燈の当たる場所では品質が劣化しやすい
ので、必ず低温暗所で保管し、製造後、1ヶ月以内に飲むように心がけたい、ただ
し、瓶内熟成ビールにかぎり、アルコール度数が高くて保存状態がよければ、25年
間は味が劣化することはない。
【第3章 ビールの特徴をあらわす用語】
【ハーフ&ハーフ】
2種類の異なるスタイルを等分に混ぜ合わせたビール。ポーターとピルスナーの
ような濃い色のビールと淡い色のビールでハーフ&ハーフを作るときは、特に
ブラック&タンという。
【発泡酒】
麦芽の割合が67%以下のビール。もしくは酒税法で定められている原料以外
のものが入っているビールを発泡酒という。酒税法で定められている原料とは、
麦芽、ホップ、水、米、コーン、でんぷん、コウリャン、馬鈴薯、糖類、カラメル
の10種類。
スパイスやフルーツのはいたビールは発泡酒の扱いとなる。
【ビンテージビール】
ビンテージワインを何年間も大切にとっておくように、何年間も保存しておく
ビールがある。これをビンテージビールという。ワインと同じように寝かせておけ
ば置くほど味が深まり、アロマやフレーバーが豊かになる。バーレイワインのトーマ
スハーディ、オールドエールのトーマス・サイカス、ドッペルボックのサミクラウス
は、いずれも製造後10年目以降を飲み頃としている。
【ブラックビール/黒ビール】
ドイツのシュバルツビール。英国のポーターおよびスタウトの3つを総称して、
ブラックビールもしくは黒ビールという。日本の黒ビールはシュバルツビールの
スタイルに属する。
【ヘーフェ】
へーフェとは、ドイツ語で酵母のこと。たとえばへーフェヴァイツェンは、
酵母入りのヴァイツェンであることを意味している。
濾過されたヴァイツェンは、クリスタルヴァイツェンと呼ばれる。
【ペール/ヘレス】
ペールは英語、へレスはドイツ語で、いずれも「淡い」を意味する。ペールモルト
は90℃前後の低い温度で焙燥して作る「淡色の麦芽」。ペールエールはブラウン
エールやマイルドエールよりも「色の薄いエール」。
ミュンへレスはミュンヘンで生 また「淡色(ゴールド)ビール」。
へレスボックは「色の薄いボック」を意味しマイボックをさす。
【マイクロブルワリー】
年間生産量2000kl以下の小規模醸造所。日本の地ビールメーカーは今年
中に100ヵ所を超すといわれているが、なかには岐阜の博石館ビールのように年間
生産量3000klの能力を持つ大型ブルワリーもすでに出現している。日本ブルワ
リー協会では、2000kl以下をマイクロブルワリー、2000kl以上6万klまで
をリージョナルブルワリーと分類。
【ラガー】
15世紀にドイツで生まれた下面醗酵タイプのビール。低温で醗酵と熟成を
行うため、フローラルなアロマとすっきりした味わいを特徴とする。
【ローカロリー・ビール】
カロリーが通常のビールの1/2もしくは1/3しかないビール。味が薄く
アルコール分も弱い(3.1〜4.1%)。苦みもほとんど感じられない。
【第3章 ビールの特徴をあらわす用語】